【メキシコ市・庭田学】メキシコ政府は7日、新型インフルエンザの感染者が1204人、死者が44人になったと発表した。感染者はカナダ、スペインなどでも増え、世界で2201人、死者は46人となった。
メキシコのコルドバ保健相は6日、発症が同国で確認された最も古いケースは、同日現在の調査で、3月11日だと明らかにした。最初の死亡者は4月11日。今後、調査が進むにつれ発生確認日がさかのぼる可能性がある。
保健相は発症場所や患者の性別など詳細は明らかにしなかった。これまで3月17日の発症例が確認されていた。感染ルートは不明だが、保健相は感染者・死者が集中するメキシコ市・州から流行が始まったとの認識を示している。
一方、メキシコ市当局は6日、感染者数が減少傾向にあるとして、同市が設定している危険レベルを5段階で下から3番目の「オレンジ」から2番目の「黄色」に下げた。地元紙などが伝えた。これで7日から映画館、劇場、スポーツスタジアム、レストランなどが通常通り営業できるようになる。
米疾病対策センター(CDC)のベッサー所長代行は6日、妊娠していた米国人女性が5日に死亡した問題について「妊婦の感染率は他に比べて高くはないが、(妊娠は一般に)危険因子ではある」として、医療機関や妊婦に注意を呼びかけた。妊娠が症状を悪化させたかどうかは断定できないとした
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