高速道路の「上限1000円」の大幅割引で、大型連休期間中の高速道路の渋滞発生回数が前年の2倍になり、主要区間の交通量は平均で3割増しとなったことが各高速道路会社のまとめで分かった。一方、JR旅客6社の大型連休の主要48区間の利用客は前年比7%減の1177万8000人になり、明暗が分かれた形になった。
東・中・西日本と本州四国連絡の計4高速道路会社のまとめでは、大型連休期間(4月25日~5月6日)に、10キロ以上の渋滞は414回(前年215回)発生し、うち30キロ以上が58回(同28回)と、共にほぼ2倍だった。
主要24区間の期間中の交通量(全車種)は平均で前年より約3割増加し、1日当たりの平均交通量の伸びでは、新潟県内の北陸道朝日-親不知間の2万8500台が前年比1.7倍と最高だった。
一方、JR6社の期間中(4月24日~5月6日)の利用客の減少は2年連続で、飛び石連休だった03年の9%減以来の落ち込みとなった。新幹線は、善光寺(長野市)で御開帳が開かれている長野が前年比1%増だったほかは、東海道・山陽、東北・上越・秋田・山形、九州ともに3~11%減となった。JR東日本は「飛び石連休だったことや景気の低迷、高速道路割引の影響があったのでは」としている
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